CFDの建玉を営業日内にすべて決済すれば、その後の日越えの受払いも、次の営業日までの価格変動も損益に影響しません。一方、売買を繰り返すほどスプレッドなどの負担は増えます。保有期間は、取引回数を含む総費用と、取引できない時間に負う損失リスクの両方で決めます。

日中決済と日越えで変わる負担
| 項目 | 営業日内に決済 | 翌営業日へ保有 |
|---|---|---|
| 売買費用 | 取引回数が増えるとスプレッド・手数料・約定のずれが積み重なる | 同じ建玉を保つ間は新たな往復売買をしない。ただし新規と決済の費用はかかる |
| 調整額 | 判定時刻をまたがず決済すれば、その保有に対する日越え調整は発生しない | 会社・銘柄・売買方向・判定日で受払いが異なる。毎日発生するとは限らない |
| 価格変動 | 指標発表や取引中の急変で損失が膨らむ可能性 | 左記に加え、休止・週末のニュースで再開価格が飛ぶ可能性 |
| 確認する時間 | 発注から約定・決済まで注文状態を確認できるか | 営業日終了前と再開後に、余力・注文・受払いを確認できるか |
保有が短くても、数量が大きければ小さな値動きで損失は大きくなります。監視できる時間に合わせ、取引計画の記入例で数量、損失予算、決済期限を先に決めてください。
日越えの境目は午前0時とは限らない
DMM CFDの金利調整の判定は、日付が変わったかではなく、営業日の終了時点で建玉を保有しているかによります。DMM CFDの金・銀スポットは、各営業日のクローズ時点の保有が金利調整の対象です。
DMM CFDの金・銀スポットの通常取引時間は、米国夏時間では月曜~金曜の07:00~翌05:50、冬時間では08:00~翌06:50です(日本時間)。夜から午前0時を過ぎて保有しても、同じ営業日内に決済できる場合があります。祝日には短縮・休止があるため、通常時刻だけで決済期限を決めず、公式の取引時間と当日の変更案内を確認してください。
DMMでは取引時間外に指値・逆指値を受け付ける時間帯があっても、注文は約定しません。メンテナンス中は注文操作もできません。終了直前の決済注文は、発注しただけで終えず約定と残数量まで確認します。銘柄別の休止や夏冬時間はCFDの取引時間と休場時の確認手順も参考になります。
金利調整と価格調整で確認するものが違う
DMM CFDの金・銀スポットは、営業日をまたぐと原則毎営業日に金利調整の受払いがあります。祝日の影響で日数や受払いが変則的になるため、カレンダーの買・売の金額と付与日数を確認します。受取が続く、または支払額が固定という前提で保有しないでください。
DMM CFD-Index全銘柄と、金・銀スポット以外の商品銘柄は、参照先物の限月変更時に価格調整を行います。日越えするたびに金利調整を払う仕組みとは異なります。価格調整額は限月交代による評価損益を相殺するための受払いで、受取額だけを利益として数えると損益を誤ります。
5回の日中売買と1回の日越えを円額で比べる
円建てCFDで、保有数量全体の価格1ポイントの変動が10円、スプレッドが2ポイント、1往復の不利な約定差を合計1ポイント、別途手数料は0円と仮定します。特定銘柄の現在の料金ではなく、費用はすべて円に換算した税引前の試算です。
スプレッドが新規・決済とも同じ2ポイントなら、両時点の仲値を基準にした1往復の負担は合計2ポイントです。2ポイントを新規と決済でそれぞれ全額加えて4ポイントにはしません。実際には両時点の幅、約定価格、数量、通貨換算によって金額が変わります。
| 比較する費用 | 日中に5往復 | 日越えして1往復 |
|---|---|---|
| 往復売買 | 30円 × 5回 = 150円 | 30円 × 1回 = 30円 |
| 金利調整 | 判定時刻前に毎回決済する仮定で0円 | 金利調整対象の建玉で、比較期間の支払合計を120円と仮定 |
| 総費用 | 150円 | 30円 + 120円 = 150円 |
この条件では、日越えの金利支払合計が120円を超えると日中5往復より費用が高く、80円なら総費用110円、160円なら190円です。取引回数を減らせる効果と、保有中の調整額を同じ比較期間で見比べます。価格調整のある銘柄は、調整額と対応する評価損益の両方を加えて確認してください。
仮に両方の価格損益が、スプレッドと約定差を反映する前の仲値ベースで2,000円なら、総費用150円を引いた損益は1,850円です。実際の価格損益は取引した時刻と回数によって異なるため、費用が同じでも最終損益が同じになるとは限りません。
約定明細の実価格から計算した損益には、スプレッドと約定のずれがすでに反映されています。その実損益から見積りの30円を再控除せず、調整額と別途徴収された費用を加減して照合します。CFDの費用と明細の照合方法で、見積りと実績を分けて確認できます。
逆指値があっても休場中の損失上限は固定できない
価格1ポイント当たり10円の買い建玉を40,000で持ち、逆指値を39,900に置いた場合、指定価格で決済できれば価格損失は1,000円です。休場後に39,800で約定すれば2,000円となります。価格は仮定で、費用・調整額・為替換算を除いています。
通常の逆指値は、指定価格での決済を保証しません。取引できない間の変動や流動性低下で、指定価格より不利な約定となる可能性があります。ロスカットも証拠金を超える損失を防ぐ保証ではありません。許容できない損失が生じる数量なら、持ち越し前に数量を減らすか決済する判断が必要です。
持ち越し前と翌営業日の確認手順
- 決済できない時間を調べる:銘柄の終了・再開時刻、祝日変更、週末、指標・政策発表の予定を確認します。
- 受払いを円額で見積もる:買・売、数量、付与日数、価格調整日を確認します。将来額が未確定なら固定額と見なさず、支払増加時にも耐えられるか判断します。
- 建玉と余力を確認する:含み損に調整額や不利な価格変動が加わる場合を考え、数量と損失予算を見直します。現時点の証拠金余力だけで安全とは判断できません。
- 注文の状態を確認する:決済注文の数量・期限・価格、価格調整に伴う取消しを確認します。操作や約定ができない時間を避け、再開後にも建玉と注文の残数を照合します。
- 保有理由を更新する:当初の相場条件と決済期限が残っているか確認します。「含み損を確定したくない」だけなら継続保有の根拠にはなりません。決済後は明細と受払いを取引日誌に記録します。