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CFD自動売買の資金管理

複数の建玉の含み損を合算し、決済益と合わせて運用損益を確認します。稼働前の資金と数量、停止・エラー後に残る建玉と注文を点検してください。

輪でつながる3枚の注文用紙、独立した一時停止マーク、虫眼鏡
自動売買を停止した後も、保有建玉と有効な決済注文を確認してください。

自動売買の決済益が増えていても、残っている建玉の含み損がそれを上回ることがあります。稼働前には同時に保有する数量と価格が逆行した場合の合計損失を計算し、停止後には建玉・注文・稼働状態を別々に確認します。

1つの注文の反復と、全建玉のリスクは別

トライオートCFDでは、自動売買注文ごとに保有する建玉は1つです。新規約定後に決済注文を出し、決済が約定すると次の新規注文へ進みます。複数の自動売買注文を組み合わせれば、同時に複数の建玉を保有します。「1つずつ売買する」ことは、口座全体で1建玉しか持たないという意味ではありません。

買い注文を価格の下落に合わせて複数並べる場合、下落中に建玉が増え、その後の下落による損失も大きくなります。新規注文の範囲を外れても、すでに約定した建玉の価格変動リスクは残ります。自動売買は相場の反転や利益、損失上限を保証しません。

3建玉の含み損を合算する計算例

円建てCFDで、買い建玉A・B・Cの約定価格を10,000・9,900・9,800ポイント、各建玉の数量を1ポイントの変動につき1円と仮定します。評価には決済側の価格を使い、為替換算はないものとします。以下は実在銘柄の取引単位・実績・推奨設定ではなく、仮定の価格と数量による税引前の価格損益です。

買い建玉評価価格
9,700
評価価格
9,500
A:10,000で約定−300円−500円
B:9,900で約定−200円−400円
C:9,800で約定−100円−300円
3建玉の合計−600円−1,200円

各建玉の評価損益は「評価価格−買い約定価格」に1ポイント当たりの円額を掛けます。3建玉を持ったまま9,700から9,500へ200ポイント下がると、追加の評価損は200×1円×3建玉=600円です。数量をすべて2倍にすれば、この条件での合計評価損も1,200円・2,400円へ増えます。注文の本数と各注文の数量を両方数えてください。

別の決済済み取引に200円の利益があっても、評価価格9,700時点の価格損益の合計は200−600=−400円です。実際の運用損益には手数料と金利・配当等の受払額も加減します。約定価格と決済側の評価価格で求めた価格損益から、同じスプレッドをもう一度引くことは避けます。詳しくは費用と約定損益の照合方法を確認してください。

9,500は損失の上限ではありません。さらに下落した場合、別の注文が成立した場合、外貨建ての場合には結果が変わります。必要証拠金を用意できても、この評価損や追加費用に耐えられるとは限りません。

発注証拠金と運用資金目安を混同しない

インヴァスト証券の公式FAQでは、発注証拠金は自動売買を稼働するための最低証拠金、運用資金目安はシミュレーションの損失も考慮した目安とされています。発注できる金額と、損失に耐えられる金額は異なります。運用資金目安も、将来の最大損失やロスカット回避を保証する額ではありません。

  • 選択した全ルールの注文本数・セット数・数量を合算する。
  • 全注文が成立した場合と、想定レンジを外れた場合の評価損を求める。
  • 必要証拠金の変動、未約定注文の拘束資金、受払い費用と他の保有建玉も確認する。
  • 許容損失を超える設定は、稼働前に数量・本数を減らすか見送る。想定外の損失を埋めるための追加資金を前提にしない。

数量を決める際は損失予算から取引数量を求める計算、口座の余力は必要証拠金が変わる場合の確認点も参照してください。

バックテストは決済益と未決済損益を同じ時点で見る

確認する数値判断に使う点
決済済み損益+未決済損益+受払費用利益確定した取引だけを数えず、同じ時点の全建玉を含めた損益を確認する。
最大同時建玉と必要証拠金少額の1注文ではなく、注文が重なった場面で必要な資金を確認する。
資産のピークからの下落額実現・未実現損益を含む資産推移を使い、最大ドローダウンの定義と対象期間を照合する。
最長保有期間・レンジ外の期間決済できない期間の損失、受払費用、資金拘束を確認する。

シミュレーションの費用の扱いは提供画面の条件を読み、含まれていない費用を補います。入出金がある資産推移は、その影響を除いて運用損益を比べてください。設定を選んだ期間だけでなく別期間や一方向に大きく動いた場面でも確認し、過去の最良成績を将来の見込み利益にしないことが必要です。

停止しても建玉が消えるわけではない

トライオートCFDの手動停止では、保有建玉に設定された決済注文はそのまま有効です。停止だけで全建玉が成行決済されるわけではありません。一方、発注エラー後は自動で再発注されず、建玉があれば自分で決済への対応が必要です。正常な手動停止とエラーを同じ状態だと考えないでください。

  1. 停止対象と結果を確認銘柄・ルール・注文を特定し、稼働状態と停止通知、エラー理由を確認する。通信が切れた場合は操作が未成立と決めつけない。
  2. 建玉を確認残っている銘柄・売買・数量・評価損益を一覧にする。停止後も価格や保有費用による損益変動は続く。
  3. 決済注文を確認各建玉に対応する利確・損切りの価格、数量、有効期限、受付状態を照合する。エラーなら必要な注文があると推測しない。
  4. 保有継続か決済かを判断当初の損失予算と現在の相場・余力を比べる。取引ツールの現行手順で対象建玉を操作し、約定・残建玉・残注文を再確認する。
  5. 再稼働前に重複を点検既存建玉と注文、数量、本数、資金を再計算し、古い注文と新しい設定の重なりを避ける。状態を確認できなければ再発注せず、公式サポートへ問い合わせる。

注文の受付・約定・決済注文の結果を切り分ける方法は注文エラー時の確認手順、逆指値の発動条件と価格保証の範囲はCFD注文と約定の違いで確認できます。通常の逆指値やロスカットは損失上限を保証せず、急変時には預託証拠金を超える損失もあり得ます。

稼働前に決めておく中止・見直しの条件

  • 合計の評価損、同時建玉、必要証拠金が、自分で決めた許容範囲へ達した。
  • 想定レンジから外れ、現在の数量で保有を続ける根拠がなくなった。
  • 費用やスプレッドが想定を超えた、注文が失効した、取引や価格配信が停止した。
  • 設定を理解できない、停止後の建玉や注文を確認できない、継続に予定外の追加資金が必要になった。

CFD取引計画テンプレートに、銘柄、ルールID、数量・本数、想定レンジ、合計損失予算、確認時刻、停止後の対応を記入してください。稼働後は取引記録で設定変更と損益を照合できます。

一次情報確認日:2026年10月15日。会社固有の説明は国内のトライオートCFDが対象です。銘柄・取引区分・ツールによって条件が異なるため、利用中の口座の取引説明書と通知を確認してください。