必要証拠金ではなく建玉全体の大きさを把握し、価格差損益と全費用を分けて記録します。
建玉は、まだ反対売買していない取引
建玉(ポジション)は、新規取引が成立し、決済または最終清算を終えていない取引です。買いから始めた建玉をロング、売りから始めた建玉をショートと呼びます。現物資産の所有ではなく、価格差等を決済する契約上の立場です。
| 用語 | 意味 | 混同しないもの |
|---|---|---|
| 新規 | 建玉を作る取引 | 入金や銘柄登録 |
| 決済・手仕舞い | 反対売買等で建玉を閉じること | 注文を出しただけの状態 |
| ロング | 価格上昇で価格差利益が生じる買い建玉 | 長期間保有するという意味ではない |
| ショート | 価格下落で価格差利益が生じる売り建玉 | 損失上限が限定された取引ではない |
| ネット建玉 | 買いと売りを差し引いた方向・数量 | 会社の証拠金相殺ルールと同一とは限らない |
想定元本と必要証拠金を分ける
想定元本の概算 = CFD価格 × 1単位価値 × 数量 × 必要な為替換算
価格差損益の概算 =(決済価格 − 新規価格)× 1単位価値 × 数量 × 売買方向
必要証拠金は建玉を持つために拘束・要求される資金であり、建玉全体の大きさや最大損失ではありません。たとえば想定元本100万円の建玉が5%不利に動けば、価格差だけで5万円の損失です。証拠金が10万円でも損益計算の基礎は100万円相当の建玉です。
評価損益・実現損益・純損益
- 評価損益:未決済建玉を現在の決済側価格で評価した損益
- 実現損益:決済して確定した価格差等の損益
- 純損益:価格差損益に手数料、調整額、為替換算等を加減した結果
- 平均建値:複数回の約定を数量で加重した基準価格。会社の表示方法を確認
両建てや相関する複数銘柄では、画面上のネット数量だけでなく、同じ材料で同時に損失が出る純エクスポージャーを確認します。
許容損失から数量を逆算し、取引日誌には想定元本、1ポイント価値、全費用を別列で保存してください。
一次情報:日本証券業協会「証券CFD取引の特徴やリスク」、日本取引所グループ「契約から満期まで」(建玉・反対売買の用語確認、2026年7月17日確認)。
編集方針:一般的な情報提供であり、個別の投資助言ではありません。商品条件は公式書面が優先され、実質的な変更があった場合だけ確認日と本文を更新します。