「注文を受け付けた」と「約定できる」は別
CFDは銘柄によって長い時間帯を取引できますが、24時間いつでも新規・決済注文が成立するわけではありません。まず利用する会社、商品名、銘柄を決め、次の4つを分けて確認します。
| 時間の種類 | 確認すること | 間違えやすい判断 |
|---|---|---|
| 取引・付合せ時間 | その銘柄の注文が約定し得る時間。途中の休止も含めて読む。 | 画面に価格が残っていても、現在注文が成立するとは限らない。 |
| 注文受付時間 | 注文種類ごとの発注・変更・取消しの可否。 | 指値の受付が完了しても、取引時間外には約定しない場合がある。 |
| メンテナンス | ログイン、注文操作、入出金それぞれの利用制限。 | 取引休止が終わる時刻と、その銘柄の次の取引開始は別。 |
| 休業・短縮取引 | 対象日の祝日、臨時変更、取引最終日。 | 平日というだけで通常の時間表を当てはめない。 |
たとえばGMOクリック証券CFDは、メンテナンスを除いて24時間365日注文を受け付ける一方、成行注文の受付は各銘柄の取引時間内です。くりっく株365のプレオープンは発注できても約定が発生しない時間帯です。注文の登録と決済完了を同じ意味で扱わないでください。
銘柄別の時間表は「途中」と「翌日」まで読む
次はDMM CFDの通常時間表から選んだ3銘柄です。すべて日本時間・月曜~金曜の営業日を起点とする表記で、2026年10月9日に確認しました。祝日・臨時変更は別に確認が必要です。他社の同名・類似銘柄へ転用しないでください。
| 銘柄 | 米国夏時間 | 米国冬時間 |
|---|---|---|
| 日本225 | 07:10~翌05:50 | 08:10~翌06:50 |
| 原油 | 07:00~翌05:50 | 08:00~翌06:50 |
| コーン | 09:00~21:45 22:30~翌03:15 | 10:00~22:45 23:30~翌04:15 |
例1:夏時間の平日21:50にコーンを決済したい。上の通常表では21:45~22:30は休止区間です。09:00から翌03:15まで連続して取引できる、と読んではいけません。22:30の再開予定を確認するとともに、当日の変更情報も確認します。再開後の価格や約定は保証されません。
例2:金曜日の「翌05:50」は土曜日の朝。通常表を2026年10月9日(金)の日本225へ当てはめると、終了は10月10日(土)05:50です。土曜日の昼も取引できるという意味ではありません。毎営業日のメンテナンスが終了しても、週末の取引がそのまま再開するわけではありません。
DMM CFDの毎営業日メンテナンスは夏時間が翌05:50~翌06:10、冬時間が翌06:50~翌07:10、週末のシステムメンテナンスは通常土曜12:00~18:00です。商品CFDのサービス概要では、毎営業日のメンテナンス中は注文の発注・変更・取消しと入出金ができないと案内されています。ログイン可否も含め、利用するツールと当日の案内を別に確認してください。延長や臨時変更もあります。
2026年秋は10月26日と11月2日を分けて確認
米国ニューヨーク州の夏時間は11月第1日曜日まで、欧州は10月最終日曜日までという区分です。2026年の暦ではそれぞれ11月1日(日)と10月25日(日)に当たり、同じ週には終わりません。「冬時間になったら全銘柄を一律1時間ずらす」という読み替えでは、開始と終了の一方を誤ることがあります。
SBI証券が公表している取引所CFD(くりっく株365)の切替予定から、DAX®と日経225リセット付証拠金取引を抜き出すと次のようになります。いずれも日本時間で、プレオープンを含まない付合せ時間です。2026年10月9日時点では、後半2期間は今後の予定です。SBIの店頭CFDの時間表とは区別します。
| 営業日の区分 | DAX® | 日経225 |
|---|---|---|
| 10月25日まで 両地域が夏時間 | 15:00~翌05:00 | 08:30~翌05:00 |
| 10月26日~11月1日 欧州だけ冬時間 | 16:00~翌05:00 | 08:30~翌05:00 |
| 11月2日から 両地域が冬時間 | 16:00~翌06:00 | 08:30~翌06:00 |
期間の区切りに土日が含まれていても、週末の取引を意味しません。DAX®では10月26日に開始だけが1時間後へ動き、11月2日に終了が1時間後へ動く予定です。東京金融取引所の現行仕様の区分とも一致しますが、祝日、臨時変更、取引最終日の例外が優先されます。取扱会社のログイン不可時間は付合せ時間とも別です。
店頭CFDにも例外があります。DMM CFDはイギリス100・ドイツ40・ユーロ50に欧州の時間区分を用い、砂糖・コーヒー・ココアには米欧の切替日がずれる期間の特別な時間を注記しています。自分の銘柄がどの区分と脚注に当たるかまで確認します。
発注前に使う5つの確認手順
- 会社・サービス・銘柄を固定する。店頭CFD、くりっく株365、FX、現物株の時間表を取り違えないようにします。
- 今日の変更情報を先に読む。祝日、短縮取引、臨時停止、メンテナンス延長を通常表より先に確認します。
- 日付と日本時間に直す。「翌」は翌暦日へ書き直し、営業日の起点、途中休止、夏時間の適用期間と脚注を確認します。
- 必要な操作ごとに可否を確認する。新規・決済、成行・指値、変更・取消し、入出金、ログインを一括して「利用可能」と判断しないようにします。
- 受付後は注文・建玉・約定履歴を確認する。受付済みを約定済みと誤解せず、残っている注文と保有建玉を点検します。エラーがあればCFDの注文ができないときの確認手順へ進みます。
取引時間外の逆指値は、損失上限の保証にならない
通常の逆指値を登録していても、休止中に指定価格で決済できるとは限りません。再開時に価格が離れたり、流動性低下でスプレッドが広がったりすると、想定と異なる価格での約定や証拠金を超える損失が生じるおそれがあります。保証付き注文も対象銘柄・費用・条件が別です。
逆指値・複合注文の執行条件と、取引時間外にも残る損失リスクを合わせて確認してください。取引時間が長いことだけで、常時監視や頻繁な売買が必要になるわけではありません。
